自ら考え行動して失敗する大切さ
社員の成長スピードや成果には大きな差があります。同じ環境で同じ業務をしているはずなのに、ある人はどんどん力をつけ、信頼を勝ち取っていく。一方で、なかなか変化が見られない人もいる。この違いはどこから生まれるのでしょうか?本日は、「伸びる人」の見極め方について、私の30年にわたる現場マネジメント経験をもとに、書いてみます。
ミスは成長の素
大前提として、「ミス=悪」ではありません。むしろ、ミスをすることこそが成長の糧です。ミスをして初めて「自分のやり方の何が間違っていたか」に気づくことができるからです。完璧な人間などいません。大切なのは、「ミスをしたこと」ではなく「どうリカバリーしたか」「そこから何を学んだか」です。
ミスを責める文化の職場では、人は萎縮してしまい、挑戦も自発性も失われていきます。それでは伸びる人材など育ちません。
指示されたミスと、自ら考えて行動したミスの違い
注意しておきたいのは、「指示されたミス」と「自ら考えて行動したミス」の違いです。
上司の指示通りに動いた結果ミスをした→これは仕方ないことですし、上司の責任もあるでしょう。けれど、そこに自分の思考が入っていないことが問題。指示待ち人間は、ミスをしても成長の機会を得にくいのです。
一方、自分で考えて、「こうすればもっと良くなる」と工夫して行動した結果のミスは、成長に直結します。なぜなら、自分の頭で考えた分だけ、学びが深くなるからです。
この「自発的な思考」と「行動」があるかどうかが、伸びる人の最大の特徴です。
成長する人はじっくり考えない
「じっくり考えることは良いことだ」と思われがちですが、実はそうとも限りません。
伸びる人に共通しているのは、「とりあえずやってみる」スピード感です。もちろん、無謀に動くのは論外ですが、ある程度の仮説を立てたら、すぐに行動に移します。
一方で、あれこれ悩みすぎて行動に移さない人は、何も変わりません。成長には小さな失敗の積み重ねが必要であり、それにはスピードが必要なのです。
ポイントは、「完璧を目指さず、70点で動くこと」。そして、動いた結果を振り返り、修正する。その繰り返しこそが、伸びる人の習慣です。
前向きな行動のミスは、上司に押し付けよう
これは私が現場でずっと言い続けてきた言葉です。
「自分で考えて、こうすれば良いと思ったからやってみました。結果としてうまくいかなかったのですが、原因はこの部分だと考えています」。
こういう報告をしてくれる部下に対して、私は「それでいい」と答えます。むしろ、前向きな行動からの失敗は、責任を上司が取るべきです。
上司とは、部下の挑戦を後押しする立場。部下が考えて動いたことの責任を取れない上司は、信頼されません。もう、そこの組織には必要のない上司です。
だからこそ、部下はどんどんチャレンジすべきです。「うまくいかなければ、上司が責任を取ってくれる」くらいの気概で、前向きな行動を重ねていくことが、成長への最短ルートです。
素早く行動して自分の時間を確保する
伸びる人は「仕事のスピード」も早いです。それは、単に能力が高いからではありません。自分の時間を確保するために、意図的に早く終わらせているのです。
目的は、「自分のための時間を作ること」。その時間を使って、次に紹介するような自己学習や内省にあてているのです。
逆に、ダラダラと時間をかけて仕事をする人は、成長の機会を失っています。スピードは、量をこなすためだけではなく、質を高める余白を作るために必要なのです。
確保した時間で自己勉強
時間を確保したら、そこをどう使うかが重要です。伸びる人は、必ず自分のための学びに時間を使っています。
・業界ニュースを読む
・過去の失敗を振り返る
・ロールプレイでトレーニングする
・上司や他部署に質問して視野を広げる
・セミナーや研修を受ける
これらの行動を、仕事の合間や業務後に少しずつでも積み重ねていく。たったそれだけの違いが、1年後には大きな差になります。
伸びる人の特徴は「行動×学習」
伸びる人は、決して「元々能力が高い人」ではありません。むしろ、最初はごく普通の社員であることも多いのです。
彼らが成長する理由はただひとつ。「自分の頭で考え、素早く行動し、その結果を学びに変えている」からです。あなたの職場にも、もしかしたらまだ目立っていない「原石」がいるかもしれません。その人が自ら考え、行動する機会を与え、背中を押すのが、上司であり、経営者の役割です。
そして、そうした「伸びる人材」を見極め、育てることができれば、会社は確実に強くなります。
経営者として、どんな人材が将来の柱になるのかを見極める眼力を養うこと。
それは、組織の未来を変える大きな武器となります。
どうでしょうか?参考にしてみてくださいね(^_-)-☆