中小企業向けコンサルティングと事業開発
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【製造業の主な課題・問題点】
ここでは、中小の製造業に絞って実際に多い問題を挙げています。
① 現場が属人化している
② 生産性が低いのに改善活動が形骸化している
③ 社長が現場を把握していない
④ 若手が入らない・続かない
⑤ コスト構造が見えていない
⑥ リーダー人材が育っていない
■【クライアントに直接言えない本音】
心の中で思っていても、面と向かっては言えない核心をまとめました。
◆本音①:社長が現場を知らなすぎる
ちょっときつい言い方になりますが、本音です。
「社長が一番この会社のボトルネックです」
・現場の実態を見ずに理想だけ語る
・数字より「気合」や「精神論」
・改善をお願いしても社長が動かない
現場は社長の背中を見ています。社長が変わらないと誰も動かない、が本音。
◆本音②:ベテラン社員が変わらない限り、改善は100%止まる
現場には影の社長のような強いベテランがいます。(すみません、いますよね)
「あの人が抵抗するから改革が全部止まる」
でも社長は気づかない or 怖くて注意できない。
客観的にみて思うような、この問題を言うと企業文化に踏み込むため直接は言いづらい。
◆本音③:マニュアルがないのは忙しいからではなく作る習慣がないだけ
言いにくいですが、「本当に改善する気があればマニュアル作りはできる」
でも会社は
・文書化が苦手
・作っても更新しない
・現場が属人化しても危機感が薄い
外部が言うと刺さり過ぎるのでオブラートに包む。
◆本音④:赤字製品をやめれば黒字化するのに、やめる勇気がない
はい、「儲からない製品にしがみつきすぎ」というのがコンサルの本音。
・昔からの取引だから
・お得意様だから
・やめたら怖い
しかし多くの製造業は、この恐怖だけで赤字を続けている。
◆本音⑤:結局、人の問題が9割なのに設備投資で解決しようとする
本音はですね、「人を変えずに機械を入れても絶対に変わらない」です。
・新設備を入れても使いこなせない
・改善文化がない
・品質のバラつきは人の教育が原因
本当に必要なのは教育と仕組み作りが先なのに。
◆本音⑥:離職率が高い理由は給料ではなく人間関係
社長は必ず給料のせいにしますが、本音は違います。
「辞める理由の8割は上司が原因です」
・叱り方が古い
・教え方が自己流
・感情的
・褒めない
これは言いすぎると反発を買うので直接は言いづらいんです。
・まとめ
課題は「仕組み」より「人」。
本音は「多くの問題は社長と古株が作っている」。
中小企業の製造業向けになります。意義、異論がありましたら、下記よりご連絡ください。
【業種別にみる本音:食品加工業編】
~現場で見えている課題と、言いづらい本当のところ~
食品加工業は、衛生管理・品質管理・人材・生産性など、多くの要素が複雑に絡み合う業界です。仕組みが整っているように見えても、現場では想像以上に人と文化に左右される側面があります。
コンサルタントの視点から見た 食品加工業に特有の課題 と、クライアントには直接伝えづらい 本音に近い実態 を整理してみます。
■食品加工業で特に多い課題・問題点
① 衛生管理が「形式化」している
食品業界は衛生管理が命です。
しかし実際には、
など、書類上は問題なく見えても、現場が追いついていないケースが多く見られます。
② 深刻な人手不足と現場の負担増
食品加工の現場は、
など、定着が難しく離職率が高い傾向があります。結果、ベテラン社員への負担がさらに増える悪循環が起こりやすい業界です。
③ 価格競争が激しく、利益が残りにくい
原材料費・エネルギーコスト・物流費の上昇に加えて、価格競争が激しいため、売上が伸びても利益が残らない構造になりがちです。
④ 現場改善が「人の気合い」に依存している
繁忙期に「今日は頑張ろう」で乗り切ろうとするなど、仕組みよりも現場の努力に依存しがちです。そのため、担当者が変わると品質や生産性が大きく変わってしまうリスクがあります。
⑤ リーダー層の負担が大きく、組織が回りにくい
食品加工の現場には、
が混在し、ラインリーダーや班長が教育と管理の間で板挟みになりやすい特徴があります。
ここが改善のボトルネックになるケースが少なくありません。
■コンサルタントが直接は言いづらい本音
本音①:衛生管理は「守られていない部分がある」
実態を語ると、マニュアル通りに運用できている現場の方が少数派です。ただし、衛生管理は極めてセンシティブなため、指摘の仕方によっては現場のモチベーションを下げかねません。
コンサルタントが慎重になる部分です。
本音②:「人が続かない」のではなく辞めたくなる理由が残っている
採用の問題より、定着できる仕組みや文化が整っていない会社が多いというのが本音です。
これが離職の大きな要因になっています。
本音③:利益が残らないのは「値上げを恐れすぎている」
多くの食品加工会社は、取引先から嫌われたくないという理由で、値上げ交渉を極端に避ける傾向があります。しかし、改善だけでは原材料高騰や物流費増には勝てず、結果としてどれだけ働いても売上が利益に結びつかない状態が続きます。
本音④:現場改革を止めているのは古参の一部である
食品加工業には、強い影響力を持つベテランが必ず存在します。この人が変革に協力しないと「全ての改善が止まってしまう」ということが実際に起こります。
これは社内政治に深く触れるため、外部は慎重に扱います。
本音⑤:工程管理よりコミュニケーションが現場の質を左右する
食品加工業の改善は、工程管理や品質管理はもちろん重要ですが、実際の現場では、
といったコミュニケーションの質が大きく成果を分けるのが本音です。
・まとめ:食品加工業の改善は見えない部分が鍵を握る
食品加工業では、衛生管理・人材・利益構造・現場文化といった見えにくい部分が改善の核心となります。表面的な対策だけでは変わらず、本音の部分に踏み込むことで初めて、組織は動き出します。
御社の現場にも当てはまる点があれば、改善に向けた第一歩としてご活用いただければ幸いです。
中小の食品加工業向けになります。意義、異論がありましたら、下記よりご連絡ください。
■建材・資材メーカーにおけるよくある課題とコンサルタントの本音
建材・資材メーカーは、景気の波・市況の影響・取引構造の複雑さ、そして業界特有の「価格競争の激しさ」によって、経営課題が表面化しやすい業種です。
ここでは、多く見られる課題と、その裏側でコンサルタントが感じている“本音”をご紹介します。
【課題①】営業は動いているが、成果が比例していない
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「営業が頑張っているのは分かる。でも体系的な営業戦略が存在していない。」
建材メーカーは商品が売ってくれる側面が強く、営業が「御用聞き化」しているケースが驚くほど多いのが実情です。戦略がないまま動いても、成果は積み上がりません。
【課題②】技術部門と営業部門の連携不足
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「この業界、営業と技術が別の会社のようになっていることが多い。」
どちらも悪気はありませんが、縦割り風土が強く、本来の価値である提案力が半減してしまっています。
【課題③】生産現場が属人化し、改善が進まない
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「現場にノウハウが眠っているのに、可視化されていない。」
改善の第一歩は見える化ですが、建材メーカーは「昔からこのやり方」という慣習が根強く、
改革のスピードが遅くなりがち。
【課題④】価格競争に巻き込まれ、利益が出にくい
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「本当は価格ではなく価値で勝負できる会社なのに」
建材・資材メーカーは、「同じように見える」「使えば分かるが、提案しなければ伝わらない」という特殊な特徴があり、価値が伝わらず価格勝負へ流されがち。
【課題⑤】若手採用・育成がうまくいかない
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「育てる仕組みが整えば離職率は一気に下がる業界だと考えてます。」
建材は専門性が高く、若手がやりがいを実感するまでの期間が長いため、早期フォロー体制の整備が不可欠です。
■まとめ
建材・資材メーカーは、扱う商品が専門的である一方、市場環境の影響を受けやすく、
営業・製造・技術・管理のどこでつまずいても全体に波及しやすい業界です。
だからこそ、「業種のクセ」に即した改善視点が欠かせません。
御社が抱える課題も、業界特有の構造が影響している可能性があります。もしかしたら他の業種からヒントがあるかもですね。
■自動車関連部品メーカーにおける、よくある課題とコンサルタントの本音
自動車関連部品メーカーは、技術革新のスピード、品質基準の高さ、そして系列構造という独特の取引環境により、他業種にはない課題を抱えやすい業界です。
現場で頻繁に見られる経営課題と、その裏側でコンサルタントが感じている本音をまとめています。
【課題①】QCD(品質・コスト・納期)のプレッシャーが強く、現場の余裕が失われている
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「現場は限界まで頑張っている。問題は仕組みの限界。」
自動車部品メーカーは「改善文化が根付いている」と言われますが、実際は改善より維持に精一杯の現場が多く見られます。本当に必要なのは「改善し続けられる余白作り」です。
【課題②】属人化した現場と、人材の世代交代問題
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「この業界の最大のリスクは、ベテラン依存。」
技能はあっても仕組み化されていないケースが多く、ベテランが抜けた瞬間に品質問題が発生する、という構造が根深いのが実態です。
【課題③】技術開発のスピードが変化に追いつかない
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「開発戦略があるようで、実はロードマップが機能していない。」
本来は技術テーマを選別すべきですが、OEMやTier1(ティアワン、直接部品を供給する企業)の要求で全部やる状態になりがちです。技術部門も疲弊し、中期計画が絵に描いた餅になります。
【課題④】安全品質の要求水準が高く、管理工数が膨らむ
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「管理項目が多すぎて、むしろ品質改善の本質から遠ざかっている。」
品質管理は重要ですが、データを作るための業務が増え、品質を上げるための業務が減っている現場が少なくありません。
【課題⑤】取引構造が固定化しており、価格交渉が難しい
●よくある状況
◆コンサルタントの本音
「経営が苦しい理由は利益構造の問題。現場の努力だけでは変わらない。」
コストダウン要求が常態化し、どれだけ改善しても利益が上がらない構造に陥る会社が多くあります。経営が変えるべきは現場ではなく事業モデルです。
■まとめ
自動車関連部品メーカーは、品質・技術・生産・コスト・取引環境…あらゆる面で高いレベルが求められる業界です。その結果、現場が疲弊し、改善どころではないという状況が起こりやすくなります。だからこそ重要なのは、現場に依存しない仕組みづくりと、業界構造を踏まえた中長期視点の経営判断です。
御社が直面している課題も、業界の構造的問題が背景にあるかもしれません。