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◆ なぜ中小企業にCLOが必要なのか?

物流は「現場の問題」ではなく、「経営の問題」です

物流は、いまだに「現場任せ」になっていませんか?

多くの中小企業で、物流は次のように扱われています。

  • 倉庫や運送会社とのやり取りは担当者任せ
  • 物流費は「毎月かかるもの」として見直されない
  • トラブルが起きたときだけ経営者が関与する
  • 数字で説明できる人が社内にいない

しかし本来、物流はコスト・品質・顧客満足・リスク管理など、すべてに直結する経営機能です。

それにもかかわらず、「専門的だから」「昔からこうだから」という理由で、ブラックボックス化している企業がほとんどです。

中小企業にCLOはいらない? それは誤解です

CLOChief Logistics Officer)と聞くと、

  • 大企業の話
  • うちの規模には早い
  • 専任ポストを置く余裕はない

そう感じる方も多いと思います。

確かに、肩書きとしてのCLO(物流統括管理者)は不要かもしれません。しかし、CLOの「機能」は中小企業こそ必要です。

CLOの役割とは何か。

  • 物流を数字で捉える
  • 倉庫・運送会社の提案を経営目線で判断する
  • 現場と経営をつなぐ
  • 物流を「コスト」ではなく「戦略」として扱う

これを誰も担っていない状態こそが、中小企業の物流課題の正体です。

社長が「無意識のCLO」になっている現実

実際には、多くの会社で社長自身が無自覚のCLOになっています。

  • 大きな物流トラブルが起きたとき
  • 倉庫費、運賃が急に上がったとき
  • 新規取引や拠点変更の判断を迫られたとき

その都度、社長が判断しているはずです。

  • 情報が断片的
  • 数字が整理されていない
  • 専門的な反論ができない

この状態では、正しい経営判断をするのは非常に困難です。

「物流に詳しい人」ではなく「物流を経営で語れる人」

よくある誤解が、物流に詳しい人を採用すれば解決するということ。

これは半分正解で、半分間違いだと考えてます。

本当に必要なのは、倉庫・運送の知識だけでなく、経営数字とのつながりを理解し、社内外と調整できる「物流を経営で語れる人」です。

この役割こそが、CLO(物流統括管理者)ではないでしょうか

 中小企業だからこそ「外部CLO+育成」が現実的

とはいえ、いきなり専任CLOを採用する、高額な人件費をかけるということは、現実的ではありません。

そこで有効なのが、外部CLOとして顧問が関与しながら、社内人材を育てるという考え方です。

  • 最初は外部の専門家が全体を整理
  • 社内の候補者に思考と判断を移管
  • 最終的には自社で回せる体制へ

「外注」という考え方でなく、将来への投資なんです

物流が変わると、経営の景色が変わる

物流を経営機能として捉え直すと、下記のような変化があると思います。

  • 物流費の見え方が変わる
  • 業者との関係性が変わる
  • トラブルへの対応力が上がる
  • 社内の意思決定スピードが上がる

結果として、経営の安心感が大きく向上します。

CLO(物流統括管理者)は「役職」ではなく「経営機能」

中小企業に必要なのは、CLOという肩書きではありません。

「物流を経営として見る視点」を必ず社内に残すべきものです。

物流を「現場任せ」にする経営から、物流を「経営の武器」にする経営を考えてみてはどうでしょうか。

「うちの会社は対象外だ」「大企業だけでしょ」という声も聞こえそうですが、これからの中小企業にも必ず求められてきます。