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清掃をおろそかにした店舗が陥った落とし穴

こんにちは。店舗運営のアドバイスを少しブログに残しておきます。

現場でよく見かける「売上至上主義」が引き起こす盲点と、そこから脱却するための本質的な店舗改善についてです。

売上が下がりはじめた、でも理由がわからない

とある飲食店のオーナーからの相談です。

「売上が少しずつ落ちてきているんですが、料理の味も接客も変えていない。広告も出しているのに、なぜでしょう?」

後日、食事のついでに、実際に現地に足を運んでみると、原因はすぐにわかりました。入り口のガラス戸には指紋がベッタリ。床には髪の毛やゴミが散らばり、トイレには前の客の水滴がそのまま。厨房は忙しさから物が散乱し、ホールのスタッフも常にバタバタしています。

「これはまずいな」と・・・。そこそこお客様は入っているのに。

清潔感の欠如は「無言の拒絶」を生む

人間の感覚はとても繊細です。とくに初めて訪れる店舗では、「視覚」と「嗅覚」が第一印象を決定づけます。

どんなに美味しい料理を出しても、どれほど笑顔で接客しても、店内が汚れていれば「もう来たくない」という判断をお客様は無意識に下します。飲食店だけでなく店舗系ビジネスは清潔さは必須。

清掃が行き届いていない=「この店は私を大切にしていない」と感じる側面があります。

現代のお客様はSNSや口コミを通じて、ネガティブな感想を簡単に発信します。「料理は美味しいけどトイレが汚かった」と書かれたら、それだけで来店候補から外される可能性があるのです。

売上重視が忙しさを正当化してしまう

売上を伸ばしたい。これは、経営者として当然の想いです。ですが、その想いが過度になると「掃除に時間を割くくらいなら、少しでも多くお客様を回そう」という思考に偏ります。

実際、先ほどの飲食店でも「掃除は閉店後にまとめてやっている」「忙しい時間帯にいちいち拭き掃除なんてできない」といった声がスタッフから聞かれました。忙しさを理由に当たり前のことが後回しになってしまっていたのです。

思い切って「売上を捨てる決断」をした結果

私の提案は・・・。

「この1ヶ月、あえて売上を捨ててでも、徹底的に店舗清掃とオペレーションの見直しに時間を使いましょう」と。

最初、戸惑っていました。

「売上を落とすなんて本末転倒では?」と。

しかし、最終的には「このまま右肩下がりが続くほうがリスクだ」と納得され、実行に移しました。

後日、結果に驚いていました。

・まず常連客から「最近、店がきれいになったね」との声が届く
Googleレビューや食べログなどの口コミ評価がじわじわ上がる
・「初めて来たけど、清潔で居心地がいい」と新規のお客様が増える
・スタッフの動きが整理され、ホールと厨房の連携もスムーズに
・月末には、客単価とリピート率が改善し、売上もやや回復

掃除という「地味なこと」に時間を割いた結果、お客様の「また来たい」をつくることができたのです。

「店舗=商品」であるという本質

多くの店舗オーナーが忘れがちですが、店舗そのものが商品です。

料理や商品はもちろん大切です。しかし、お客様がまず最初に触れるのは「空間」であり「匂い」であり「空気感」です。それが清潔で心地よければ、心理的な安心が生まれ、「この店は信頼できる」という評価に繋がります。

清掃は「コスト」ではありません。「売上を生み出す投資」です。

清掃を文化にするための3つのステップ

私が実際に店舗改善で取り入れている清掃のルールをご紹介します。

清掃を「業務」から「習慣」に変える

開店前、営業中、閉店後に「何を、誰が、いつ、どのように」やるかを明確にするチェックリストを作ります。マニュアルではなく、生活習慣として染み込ませます。

「気づける人」を育てる

スタッフが「汚れていることに気づかない」状態では清掃は続きません。毎日の朝礼で、良かった点・悪かった点を共有し、「観察力」を育てていきます。

清掃の成果を可視化する

「清掃前」「清掃後」の写真を定期的に掲示する、スタッフに感謝を伝える、SNSで美しい店舗の様子を発信するなど、成果が目に見える工夫をすると、モチベーションが上がります。

売上は「結果」、清潔感は「条件」

売上は「お客様がまた来たいと思った結果」に過ぎません。そして、その前提条件は「快適な空間」です。「今の売上を守る」ことに躍起になるあまり、お客様の信頼を削ってしまっては、本末転倒です。だからこそ、短期的に売上が落ちても「清掃に力を入れる」ことは、将来への最良の投資になります。


私の現場経験では、清掃と売上には確かな相関があります。もし、最近売上に伸び悩んでいるなら、「床の隅」や「トイレの棚」まで目を凝らしてみてください。
そこに、お客様の本音が隠れているかもしれません。

 ご相談・ご質問があれば、いつでもお気軽にご連絡ください。

あなたのお店が「また来たい」と言われる場所になりますように。今回は飲食業の相談で書きましたが、法人相手のビジネスも事務所の清潔さは必須です。掃除は外注しても良いのですが、資金が潤沢にある大企業の場合のみです。資金力が乏しい中小企業は、掃除を行うことを業務の一環にして、評価に落とし込むべきなんですが・・・。

参考にしてみてくださいね(^_-)-☆

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