根っこになる部分を知る事の大切さとは

こんにちは。

今回のブログ101回目は、「どんな事業であっても、人間味がなければ続かない」ということを書いていきます。

今は、AIやデジタルツールが飛躍的に進化し、情報化社会の真っただ中にあります。SNS、広告、分析ツール、CRM、チャットボット……便利な仕組みは山ほどあります。しかし、これらのツールは、誰もが簡単に使えるようになったことで、逆に差別化が難しくなりました。
つまり、情報ツールの世界はすでに「レッドオーシャン」なのです。

どうすれば抜け出せるのか。

答えは、「人間味をどう出すか」という一点に尽きるんではないかと考えてます。

ツールが増えても「人」は減ってはいない

 「効率化」「自動化」「仕組み化」・・これはどの企業も取り組んでいるテーマです。特にスタートアップや小規模事業者にとって、ツールを駆使して最小限の人員で成果を出すことは重要な戦略です。しかし、効率化を追い求めるあまり、人間としての温度が失われていくケースが非常に多く見られます。

たとえば、問い合わせフォームをAIチャットに置き換える、営業もオンライン完結、顧客対応も自動返信。こうした仕組みは「一見、合理的」ですが、その裏で多くの人がこう感じています。

「この会社、なんか冷たいな」「誰が運営してるのか分からない」「ちゃんと話を聞いてくれるのかな」と。そんな風に感じたことありますよね。これは、どんなに優れた商品やサービスでも、信頼関係が築けなければ選ばれない時代になっているということです。

人は合理ではなく、感情で動く生き物。だからこそ、「人間味」が今、最も重要な経営資源になっていると考えてます。

リアルな接点が再び価値を持ちはじめている

デジタル全盛のこの時代に、意外な動きが起きています。それは、リアルな営業活動が再び見直されているという現象です。コロナ禍で急速にオンライン化が進んだ反動もあり、「やっぱり直接会って話したい」「実際に会うと印象が全然違う」と感じる経営者が増えています。特に中小企業や地域ビジネスでは、この傾向が顕著です。

営業の場面でも、オンラインで資料を見せるより、紙のパンフレットを持って訪問し、相手の目を見て話したほうが信頼を得られる。その理由は単純で、「人柄」や「想い」が伝わるからです。

サービスの質が似通う中で、選ばれる決め手は「人間性」です。どんなに価格を下げても、どんなに広告を打っても、最終的に人は人を選びます。

「根っこになる部分」を知ることの大切さ

ビジネスを立ち上げるとき、多くの人が「どんな商品を売るか」「どの市場を狙うか」「どうやって集客するか」に頭を使います。もちろん、それは大事なことです。ですが、それよりも前に考えてほしいことがあります。

それが、「自分はなぜこの事業をやるのか」という問いです。

ここが、事業の大切な「根っこ」になります。

この根っこが曖昧なまま走り出してしまうと、少しの壁で方向を見失い、途中で迷子になります。逆に、この根っこがしっかりしていれば、どんな逆境でも立ち直れる。

たとえば、あなたが美容サロンを開こうとしているなら、「なぜ人をキレイにしたいのか」「お客様にどうなってほしいのか」・・この想いを自分の言葉で語れますか?

物流サービスを始めるなら、「なぜこの業界に関わりたいのか」「誰のどんな負担を減らしたいのか」・・その理由を明確にできますか?

ビジネスの成功は、戦略や技術ではなく、想いの強さと伝え方に比例します。

つまり、「人間味」は戦略ではなく、原点だと思うんです

人間味を出す3つのポイント

実際にビジネスの中で「人間味」を出すにはどうすればいいのか。私が考えるポイントは3つ。

自分の言葉で語る

会社案内やホームページに、テンプレート的な言葉が並んでいませんか?

「お客様第一」「社会に貢献」「品質重視」——どれも良い言葉ですが、あなたの想いが伝わる言葉ではありません。「なぜこの仕事をしているのか」「どんな人に喜んでもらいたいのか」を、自分の言葉で書く。

これだけで、文章から熱が伝わります。

顧客の声を丁寧に拾う

どんなに小さな声でも、そこにヒントがあります。

「ありがとう」「助かった」・・その一言を集めていくことが、何よりも強い営業力になります。数字よりも先に、人の感情を指標にする習慣を持ちましょう。

直接会う機会をつくる

オンライン完結型のサービスが増えた今こそ、あえてリアルの場を設けることに価値があります。展示会、商談会、地域イベント・・小さくても構いません。

人と会い、話をする中で、ビジネスの方向性は自然と磨かれていきます。

情報の時代からこそ、「人間らしさ」が武器になる

これからの時代、AIや自動化の技術はさらに進化していきます。しかし、どれだけ技術が進歩しても、「心を動かす」のは人間です。

どんなに便利なツールも、最後に信頼を得るのはそしてその信頼は、「人間味」からしか生まれません。

新しい事業を始めるとき、まず考えるべきは「どんなツールを使うか」ではなく、「自分がどう人と向き合うか」「どう想いを伝えるか」です。

根っこを知り、人間味を大切にすること。

2つを忘れずに進めば、どんなビジネスでも必ず道は開けると思います。

ビジネスとは、商品を売ることではなく、人の心と心をつなぐことあなた自身の人間味こそが、最大の差別化要素であり、最大のブランドです。AIには決して真似できない、その「温度」を武器に、新たな一歩を踏み出してください。

最近、お世話した店舗型サービスの会社さんからスタッフ同士のコミュニケーションが悪くて顧客離れを何とかしたいという相談を受けました。コロナ禍で対面ができなくなり、スタッフがお客様に対する対面での対応が疎かになってました。まず「お客様に元気を持って帰ってもらおう。売上は考えなくいいから、とにかく元気を」と。最初に行ったのが笑顔で元気な声で挨拶すること。お客様の前で私語を慎み、笑顔でいることを徹底してもらいました。約2ケ月経過したら、ゆっくりですが業績が上がってきました。お客様からも、お店の雰囲気が良いと。そのぐらい人間味を出す工夫は大事なんですね。

参考にしてみてくださいね(^_-)-☆

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