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スタッフの失敗が経営者の成長を促進させる

経営者として長年やってきても、「失敗」はついてまわります。むしろ、経験を重ねれば重ねるほど、失敗の意味は深くなり、その影響も多方面に及びます。しかし、ここで忘れてはならないことがあります。本日は、ゴールデンウイーク最終日。明日からの仕事が楽しいものになるような考え方を書いてみようと思います。

それは「失敗は経営者だけのものではない」ということ。現場のスタッフもまた日々の業務のなかで大小さまざまな失敗をし、それが会社全体に影響することもしばしばです。

スタッフの失敗にどう向き合うか。それこそが、経営者としての「器」と「本質」を試される瞬間だと、考えています。

 

■失敗は「年齢」と「経験」とは無関係

私自身、30年近く物流業界に身を置き、組織の経営層として大小様々な判断をしてきました。幾度となく成功もありましたが、それ以上に「失敗」もありました。「あの時こうしていれば」「あの人に任せなければ」「もう少し周囲を見ていれば」そんな後悔の連続でした。

よく「年齢を重ねればミスは減る」と思われがちですが、それは誤解です。年齢や経験が増えることで「リスクを察知する力」や「回避する手段」は増えていくかもしれませんが、それと引き換えに「油断」や「思い込み」もまた増えるのです。

つまり、失敗は誰にでも起こる。そして、いくつになっても、それは自分の成長の糧になり得るものです。

 

■スタッフの失敗にどう向き合うか

さて、現場で起きたスタッフの失敗について、皆さんはどのように受け止めているでしょうか。

・「なんでこんなミスを?」
・「もっと注意してほしい」
・「ちゃんと指導してるのに、なぜ改善しない?」

こうした気持ちになるのは当然です。経営者として、会社を守らねばならないという責任感がそうさせるのです。しかし、ここで少し視点を変えてみてください。

スタッフが失敗したとき、次のような問いかけをしてみましょう。

  1. この失敗は、どうすれば未然に防げたか?

  2. このスタッフに、どのような背景や事情があったのか?

  3. 自分自身が見落としていたことはなかったか?

すると、失敗の責任は「個人」ではなく、「仕組み」にもあるのではないかという考え方に自然とたどり着きます。

 

■「責任をとる」とは、「責任の所在を見極める」こと

失敗が起きたとき、最も避けたいのは「犯人探し」です。誰のせいかを明確にしようとすると、職場は萎縮し、スタッフは挑戦を恐れ、リスク回避型の思考に陥っていきます。これは企業としての成長を大きく妨げます。

経営者の役目は「責任をとること」ですが、ここでいう責任とは「叱る」ことではなく、「責任の所在を見極め、再発を防ぐ仕組みをつくる」ことです。

スタッフの失敗を機に、自社の教育体制、業務プロセス、伝達方法を見直す。その取り組み自体が、経営者の成長であり、会社の成長でもあるのです。

 

■スタッフの成長=経営者の器の広がり

私がかつて出会ったある経営者は、「スタッフのミスは宝だ」と言っていました。最初は意味が分かりませんでしたが、時間が経つにつれてその言葉の本質に気づくことになります。

スタッフが失敗したとき、その対応を通して、

・信頼をどう築き直すか
・相手の心理にどう寄り添うか
・感情ではなく論理でどう導くか

これらすべてが、経営者としての「人間力」を鍛える訓練となるのです。スタッフが成長するためには「安全に失敗できる環境」が必要です。そして、その環境を整えるのが経営者の役割です。

経営者の器が広がるほど、スタッフはのびのびと挑戦でき、失敗もまた前向きな学びとなっていくのです。

 

■失敗を恐れる組織から、失敗を糧にする組織へ

実際に「失敗を糧にする組織」とは、どのようにして作っていけば良いのでしょうか?以下に、私が考えるポイントを紹介します。

  1. ミスを共有する文化をつくる
     ⇒ 定期的に「失敗事例共有会」などを行い、誰もが安心してミスを話せる雰囲気を醸成する。

  2. 原因ではなく、構造を見る
     ⇒ 「なぜこの人がミスをしたのか」ではなく、「なぜこのミスが起きる仕組みだったのか」を掘り下げる。

  3. 「チャレンジ=歓迎」だと伝える
     ⇒ 新しいことに挑戦した結果の失敗は、叱るのではなく、称賛することで前向きな文化を築く。

  4. 経営者自身が失敗談を語る
     ⇒ 自らの失敗を隠さずに語ることで、スタッフも安心してリスクを取るようになる。

これらを続けることで、「失敗が悪」ではなく「失敗が成長の入口」だという共通認識が育ちます。

 

■経営者こそ、失敗から学ぶべき人間である

以前、私が聞いた素敵な経営者の言葉です。

「成功は過去の証明、失敗は未来の材料」

スタッフの失敗に苛立つことがあっても、それは未来へのヒントです。失敗を責めるのではなく、活かす。そこで自分自身がどう変われるか。どう視点を変え、どう関係を築き直すか。それが、経営者としての「成長の真価」なのだと思います。

いくつになっても、どれだけ経験を積んでも、失敗はなくなりません。むしろ、経営を続ける限り、失敗はついてまわるものです。だからこそ、そのひとつひとつに真摯に向き合い、自分自身を磨き続ける。それこそが、経営者として歩み続けるための必要なことだと考えています。

 

~スタッフの失敗に悩んでいるあなたへ。~

その悩みは、あなたが「本気で向き合っている証拠」です。
その失敗こそ、あなたをひとつ成長させる“最高の教材”になるかもしれません。

参考にしてみてくださいね(^_-)-☆

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