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採用の視点から、後者をどう見極めるのか

今回は、採用について書いてみようと思います。私も前職時代に約1000人以上の採用活動をしてきました。その時の経験も踏まえてですので、参考にしてみてください。現代のビジネス環境は急速に変化しており、従来のルールやマニュアルに縛られたアプローチでは競争力を保つことが難しくなっています。

教えられたことを忠実に答える「受動的な人材」と、自ら考え課題を解決する「能動的な人材」の違いが重要視されています。
それぞれの特徴と、採用プロセスにおける適切な見極め方について自論を書いてみます。

 ■ 教えられたことを答える人の特徴

特長は、

  • メリット
    • 指示通りに行動する能力が高い。
    • 安定した業務運営やマニュアル作業に向いている。
    • トラブルを避け、リスクを最小化しやすい。
  • デメリット
    • イレギュラーな状況に弱く、想定外の課題に対応できない。
    • 自主性が低く、新しい価値を生み出すことが難しい。
    • 上司やチームの負担が増えることがある。

適性を考えると、

  • ルーチン業務やマニュアル化された仕事において一定の成果を上げやすい。
  • 革新性を必要としないポジションでは一定の効果が期待できる。

 

■ 自ら考えて答えを出す人の特徴

特長は、

  • メリット
    • 課題を主体的に発見し、解決策を考える力がある。
    • 創造性や革新性が求められる業務に強い。
    • チームや会社全体にとって「次のステップ」を示す原動力になる。
  • デメリット
    • 時には独断的になり、チームとの摩擦が生まれることがある。
    • 思考や行動が型破りで、指示の一貫性が求められる場面では適応しにくい場合がある。

適性を考えると、

  • 問題解決能力や新しいビジネスチャンスを生み出すポジションに適している。
  • 戦略的思考が必要な経営層やプロジェクトリーダーに向いている。

 

■採用における視点で、後者をどう見極めるか?

後者である「自ら考え答えを出す人」を採用するには、面接や評価プロセスに工夫が必要だと思います。

(1) 面接での質問内容を工夫してみる

通常の「過去の経験」ではなく、応募者の「思考プロセス」を引き出す質問をします。

  • 具体的な質問例
    • 「これまでに、ルールやマニュアルにない問題に直面したことはありますか?その時、どのように対処しましたか?」
    • 「あなたが所属するチームや組織にとって重要な改善点を提案するとしたら、どのような点ですか?」
    • 「ある製品の売上が突然落ち込んだ場合、原因をどう特定し、どんな行動を取りますか?」
  • 目的
    • 応募者が単に「こうすればいい」と結論を述べるだけでなく、どのように考えたかを掘り下げる。

 

(2) グループディスカッションや課題解決型面接を導入する

  • 内容
    • 応募者に実際のビジネス課題を提示し、限られた時間内で解決策を考えてもらう。
    • 他の応募者や面接官とディスカッションしながら、どのように自分の意見を形成していくか観察する。
  • 評価ポイント
    • 問題を深く理解する力。
    • 論理的かつ創造的な解決策を提案する能力。
    • 他者との協調性や説得力。

 

(3) 過去の経験を深掘りする

  • 応募者がこれまでの職務で主体的に行動したエピソードを聞いてみる。                      「上司や同僚の指示を待つのではなく、自分から動いて成功した経験を教えてください。」は例としてですが。
  • 評価ポイント
    • 自発的に行動し、成果を上げた経験があるかどうか。
    • その時の思考過程や行動の具体性。

 (4) 価値観を確認する

応募者の価値観やマインドセットを確認することは、とても重要だと考えてます。

  • 質問例として、
    • 「仕事で最もやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?」
    • 「自分の失敗から学んだことはありますか?その経験をどう活かしましたか?」
  • 目的は、
    • 挑戦を恐れない姿勢や、学びを重視するマインドセットを持っているかを確認。

 

■ 組織で”自ら考える人材”を活かす方法

良い人材を採用できても、そこからが本当のスタートです。その方の力を十分に発揮させるためには適切な環境づくりが大切なんです。

(1) 裁量権を与える

  • 自ら考える人は、自由な発想を発揮できる環境でこそ力を発揮します。過度に指示やルールで縛らず、意思決定に関わるチャンスを与えてみることは、仕事の面白さや充実感を体感してもらいやすくなります。

(2) フィードバックの文化を作る

  • 自ら考える人は、他者からのフィードバックを通じてさらに成長します。定期的な振り返りや建設的なアドバイスを行う社風を創ることも大切です。

(3) チャレンジを推奨する

  • 「失敗を恐れず挑戦する」社風を作る。自ら考える人は、変化を歓迎し、新しいアイデアを試す場を必要としますし、そのことにやりがいを感じます。

 ■まとめると、

「教えられたことを答える人」と「自ら考えて答えを出す人」は、それぞれ役割や適性が異なります。変化が激しい現代社会では後者の人材が企業にとって非常に価値のある存在です。

採用では、応募者の思考プロセスや主体性を評価し、「考える力」を持つ人材を見極める工夫が重要です。そして、採用後はその能力を最大限発揮できる環境を提供することが、企業の発展に寄与すると思います。

前職時代の採用活動とマネジメントを行ってきて分かったことは、”人を教育して育てるのは、とても難しく、成長した人が、結果的に優秀な人”だったということ。そのためにも、採用の体系化は、とても大切だと思います。

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