自分が考えているようになることへの大切さ
経営も人生も、自分の力量を見極めながら努力を重ねていく旅です。今回は自分の経験からの持論を書いてみようと思います。

上手くいく時もあれば、いかない時もある。そんな状況で、自分の考え方や受け入れ方が人生の質や結果を大きく左右するということを、これまでの経験を通じて学んできたような気がします。特に、上手くいかない状況に直面したとき、どう捉え、どう行動するかが、その後の展開に大きな影響を及ぼします。今回は、経営と人生の両面で「自分が考えているようになる」ことの大切さについて掘り下げていきます。
■上手くいかないと感じたら、その予感を大切にする
「上手く行かないな」と感じたとき、その予感が的中していることは少なくありません。決して悲観的な話ではなく、むしろ自分を客観的に見られているという証拠です。経営者として、そして人生の主人公として、自分の状況を冷静に分析できる力はとても大切です。
上手く行かない兆候に気づいたら、無理にそれを否定したり楽観的に考えたりするのではなく、「なぜそのように感じるのか」を冷静に掘り下げることが重要です。経営であれば、顧客の反応、チームの雰囲気、キャッシュフローの状況などを観察し、原因を探る。人生であれば、体調、精神的な負担、周囲の人間関係に注意を向けてみる。こうした「予感」を無視せず受け止めることが、問題解決の第一歩です。
■上手く行かない状況を受け入れる勇気
「上手く行かない」という状況を認めるのはつらいですよね。しかし、それを受け入れることができなければ、次の行動にはつながらないことを経験してきました。経営でも人生でも、すべてが完璧に進むことなどありえません。大切なのは、失敗や上手く行かないことを無視するのではなく、「今はこういう状況だ」と冷静に受け入れることです。
例えば、会社で大きなプロジェクトに挑戦して、結果は思ったほど良くありませんでした。そのときに、「これは状況が悪い」と言い訳をしたり、「次はなんとかなるだろう」と希望的観測を持ったりしていたら、もっと悪化してしまうでしょう。しかし、現実を受け止め、「今のままでは成功しない」と認めたからこそ、次の具体的なアクションを取ることができました。
■後悔しても何も変わらない
失敗した後や上手く行かない状況に直面すると、多くの人は「あのときこうしていれば…」と後悔します。しかし、後悔の感情は過去に縛られるだけで、未来を切り拓く力にはなりません。どんなに後悔しても、過去を変えることはできないのです。
大切なのは、「今、何をするか」という視点です。過去の判断が間違っていたとしても、それを受け止め、同じ失敗を繰り返さないための学びに変えることが重要です。失敗の本当の価値は、そこから得られる経験や教訓にあります。後悔に時間を費やすのではなく、未来に向けた行動を考えることが成功への道です。
■決断こそが人生の主導権を握る鍵
上手く行かない状況を受け入れた後、大切なのは「その時点で自分がどんな決断をするか」です。経営も人生も、決断の連続です。決断を先送りにすればするほど、状況は悪化していきます。一方で、自分の意思で下した決断は、結果がどうであれ、次への糧となります。
たとえば、知り合いの社長さんが事業の撤退やリストラといった苦しい決断を迫られた経験のお話を聞ききました。しかし、その都度「自分で決めた」という覚悟を持つことで、次のステージに進むことができたと話してくれました。自分の意思で決めたことには後悔は少なく、結果的に自分自身の成長にもつながるのですね。
■上手く行かない状況を受け入れて、人生の主導権を握るには
上手く行かない状況を受け入れることは、人生の主導権を自分で握る第一歩です。多くの人が「環境が悪い」「運が悪い」と外部要因に責任を押し付けがちですが、それではいつまでたっても状況は変わりません。自分で状況を受け入れ、自分の力で改善に取り組む姿勢こそが、人生を前進させる力になります。
経営も人生も、すべて自分がどう捉え、どう動くかにかかっています。「自分が考えているようになる」という言葉は、決してスピリチュアルな話ではありません。自分の考えや行動が結果を引き寄せるからこそ、目の前の現実を正しく認識し、自分にできる努力を積み重ねていくことが重要ですよね
経営も人生も、「力量との見合わせ」と「努力の継続」が必要です。上手く行かない状況に陥ったとしても、それを受け入れ、今の自分にできる最善の選択をすることで、次の道が開けていきます。そして、その選択を繰り返すうちに、未来は自然と自分が思い描いた方向へと進んでいくのではないでしょうか。「自分自身を信じ、常に前向きに進む力を養っていきましょう。」と、この記事を書きながら、自分に言い聞かせました(笑)。