経営は自転車を漕ぎ続けることと同じ
「経営は自転車を漕ぎ続ける事と同じ」というのは、非常にシンプルながらも本質を突いています。先日、お会いした経営者の方が言ってました。自転車は漕ぎ続けることでバランスを保ち、前進できるのが経営と同じなんだと・・・。とても考えさせられたので、このことに触れてみようと思います。

ペダルを止めれば、やがて転倒してしまう。これは経営そのものを象徴していますよね。お話を聞いた経営者の経験をもとに、この議題について書いてみます。
〇現状維持は衰退と同じ
「現状維持」という言葉に隠された危険性を認識しましょう。現状維持は一見して安全で合理的に思えますが、実は衰退の始まりということです。時代の変化のスピードが激しく、競合企業も進化しています。その中で「漕ぐこと」を止めれば、いずれ周囲に追い越され、競争力を失うのは避けられません。
例えば、デジタル化が進む時代において、旧来の業務プロセスに固執する企業は、顧客ニーズに応えられなくなり、顧客を失う結果を招きます。経営者としては、常に先を見据え、変化を受け入れる勇気が必要ということです。
〇なぜ漕ぎ続ける必要があるのか?
経営には不確実性がつきものだから漕ぎ続けるしかないとのこと。市場の変化、技術革新、競合の台頭などに流されないためには、自転車のように漕ぎ続ける「動的なバランス」が欠かせません。
環境変化への対応は、技術や市場の変化に対応することで、新たなビジネスチャンスが生まれます。変化に合わせて事業モデルを柔軟に変える必要があると。
従業員への影響については、経営者が「漕ぐ」ことを止めると、従業員もその姿勢を真似します。組織全体が停滞し、士気が低下することになります。
〇大切なのは、恐れずに漕ぎ続ける
漕ぎ続ける中で、坂道やデコボコ道に出くわすこともあります。困難や失敗は避けられません。失敗は成長の糧で、事業失敗の中にも、多くの学びがあるとのこと。このことから経営者は逃げない姿勢を持つことが大切だそうです。それを次の事業に活かすことで、新たな成功を手に入れることができていくんだと。
特に重要なのは、進む方向を定期的に見直すことです。ただがむしゃらにペダルを漕ぐだけではなく、地図を確認し、目的地を再設定する柔軟さを持つべきです。
〇現状維持を破るマインドセット
経営者としてのマインドセットに次の3点が必要だと言われてました。
- 恐れずに変化を受け入れる
現状に満足せず、新しい挑戦を続ける。 - 学び続ける姿勢
変化に対応するための知識やスキルを習得する。 - 従業員と共に進む
チーム全体を巻き込み、目標を共有する。
■ 経営において、「漕ぎ続ける」ことは単なる努力ではなく、変化に対応するための生存戦略なんだと思います。現状維持に甘んじるのではなく、未来を見据えて挑戦を続ける。その結果、企業は成長を続け、経営者自身も進化を遂げることができます。成功への道は、ペダルを踏み続ける意志と行動にかかっているのです。とても自分自身にも身に染みるお話を聞かせていただきました。参考にしてみてくださ~い(^_-)-☆