中小企業は、気を付けておきたい
こんにちは。昨晩は、とある中小企業の代表の方と会食でした。
その会社さんは、とても上手く経営しているのですが、会食中に人材育成と環境整備に取り組む順番を間違えた経験をお話ししていただきました。とても参考になる内容でしたので、本人の許可を得て、私なりの考えも交えてブログに上げておきます。

中小企業の経営を語る際、必ず挙がるのが「人材教育」と「環境整備」という二つのキーワードです。どちらも企業成長に欠かせない要素であることに疑いはありませんが、では、どちらを先に強化すべきでしょうか?
率直に言えば、中小企業にとって、この問いには明確な答えが求められるべきだし、リーダーである社長は特に知っておいて決断すべきとのこと。順序を間違えれば、成長どころか、無駄なコストが発生するリスクすらあります。
まず、人材教育が先かどうかを考える上で、現場の「質」が鍵を握っているそうです。
多くの中小企業が、限られた人員で最大のパフォーマンスを発揮する必要がありますが、それを可能にするのは「即戦力」です。ここでの「即戦力」とは、すでに教育のベースが整っている人材のことを指します。
彼らが増えれば、仕事の精度も上がり、短期間で業績に好影響を与えることができます。
一方で、教育に時間がかかる若手や経験の浅い社員を育成しようとするならば、その間に組織が回るための「環境整備」が整っていなければ逆効果です。
次に、環境整備が先かという視点も重要です。良い環境が整えば、そこに集まる人材も増え、自然と育成がスムーズになります。
特に「働きやすさ」に注力することで、社員の離職率を抑え、業務への集中力を高める効果が期待できます。
ただし、環境整備は「コスト」がかかります。
例えばDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む際、中小企業では設備投資も慎重に検討する必要があり、無計画に行うと「資金難」に直結しかねません。
なので環境整備にかけるコストは、すでに成長が期待できる社員がいるかどうかに依存します。
まずは「即戦力」として貢献できる人材の採用・育成を行い、業務が安定してきた段階で環境整備に取り組むことです。
企業の成長段階に合わせて、最適な順序で投資を行うことが業績向上のカギとなるとのこと。
無理にどちらかを優先しようとせず、企業の状況に応じた柔軟な判断が求められるそうです。
一度、取り組んで失敗を繰り返した方のお話は、とても勉強になりました。また、おいしい食事をご馳走になりました。(^_-)-☆