DXって中小企業にとってデメリット?
こんにちは。やっと10月らしい季節になってきました。
このブログを書いている本日は、5時30分に事務所に出社。スケジュールがつまり過ぎての早朝出勤ですが、がんばってブログ更新です。 今日は、中小企業のDXについて、私なりの考えを…。

中小企業が限られたリソースで成長していくには、少数精鋭のマネジメントが鍵。
特に「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の導入を考えるとき、これは重要なポイントです。しかし、DXは実は想像以上にコストがかかるもので、大企業のような潤沢な資金を持たない中小企業が、無理に取り組むと逆に経営を圧迫しかねません。
DXを導入する前にまず必要なのは、現場で経験を積んだ、精通した人材を育て、少数精鋭でチームを作ることです。
この体制が整ってからDXを導入することで、その効果を最大限に引き出せるようになります。
いきなり最新技術を取り入れても、複雑なプロセスが増え、社員がついていけずに退職してしまうこともよくあり得ます。中小企業は、優秀なスタッフ2割と日常業務を淡々とこなすスタッフ8割で構成されていることが多いと言われます。そのため、DXに必要なタスクが現場の優秀なスタッフに集中しすぎると、負担が増え、スタッフの離職につながる可能性も。
中小企業の強みは、フットワークの軽さと家族的な組織のつながり。
そこで社長の役割が非常に大切です。
特に少人数の組織であれば、トップの決断力やリーダーシップが、社員のモチベーションや業務の方向性に直結します。
社長自身が現場をよく知っていれば、スタッフの業務状況やストレス、成長のために何が必要かもリアルタイムで把握できます。
経営者が日々「社内で孤独」と感じているようなら、その姿勢がチームに影響を与えている可能性も考慮する必要があります。
さらに、大企業の成功事例をそのまま真似しても、中小企業では同じような結果が出るとは限りません。
むしろ、リソースの少ない中小企業ならではの柔軟性やスピード感を活かしながら、段階的にDXを取り入れる工夫が必要です。
現場での少数精鋭の体制を確立し、経営者が現場感覚を大切にしながらも全体の舵取りをしっかり行えば、安定した成長が期待できる思います。
中小企業は、「100社あったら100とうりのやり方がある」が私がコンサルティングを行ううえで、大切にしていることです。事例やサンプルとして、大企業のやり方を学ぶこともとても大切ですが、今一度、中小企業の社長は、現場に思いを込めて見つめ直してみては、いかがでしょうか?