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的確に見極めて、全体的な視点から…

経営において課題や問題は尽きることはありません。売上低迷、スタッフ離職、顧客満足低下、コストの増加など、さまざまな問題と都度、対峙していくのが経営です。先日の打ち合わせで、課題と問題の考え方について聞かれたので、ブログにUPします。

まず、問題や課題に一つひとつ振り回されていては、経営者としての役割を果たすことはできないと考えています。的確に課題を見極め、全体的な視点から取り組むための考え方を私なりの見解で書いてみようと思います。

1. 問題を「分類」して整理する

課題をすべて一度に解決しようとすると、優先順位が混乱し、結果として手を付けられない状態に陥ります。まずは問題を「緊急性」と「重要性」の2軸で分類することが大切です。

  • 緊急かつ重要:直ちに解決するべき問題(例:重要なクライアントの契約解消リスク)。
  • 緊急ではないが重要:将来に向けて対処するべき課題(例:長期的な組織改革)。
  • 緊急だが重要でない:適切な担当者に委任可能な問題(例:一時的な設備トラブル)。
  • 緊急でも重要でもない:後回しで構わない課題。

この整理が、どの問題にどのリソースを投入すべきかの判断を明確にします。

 

2. 「木」を見る前に「森」を見る

経営者が陥りがちなのは、個々の問題に集中しすぎて全体像を見失うことです。例えば、売上低迷という問題が発生した際に、単に広告予算を増やすなど短期的な手段を講じるのではなく、根本原因を探ることが重要です。

  • 顧客ニーズに応えていないのか?
  • 競合の動きに対応できていないのか?
  • 社員のモチベーションやスキルが低下していないか?

問題を全体的に捉えることで、対処すべき本質が浮かび上がります。創業者でない社長(雇われ社長)さんは全体視点に欠けていることと自分のポジションばかり心配していて部下への統率力が欠けている社長さんが多く見られます。

 

3. 「見える化」で状況を把握する

経営者として、課題を曖昧な感覚で捉えていては到底解決になりません。具体的なデータや指標を用いて、現状を「見える化」することが重要です。

  • 数字で示す:売上、コスト、顧客満足度、離職率などのデータを把握。
  • ヒアリング:現場の声や顧客のフィードバックを収集。
  • 問題点を可視化するフレームワークの活用(SWOT分析、原因と結果の特定など)。

これは、経営者が意思決定を下す際の材料が明確になりますが、この方法は、経営者としてのスキルが低い人にアドバイスしています。創業社長さんは感に頼ることが多く、その感が意外と当たっているものです。特に中小企業は、創業者さんの感をベースに見える化するのが、一番良い方法だと思います。

 

4. 全体像を把握しつつ「優先順位」を設定する

経営には常にリソース(時間、人材、資金)の限界があります。中小企業は特に限界がすぐに見えてしまうものです。そのため、全てを同時に対処するのではなく、優先順位を設定することが不可欠です。経営者は「何をやらないか」を決める勇気も持つべきです。

 

5. 「実行」と「検証」のサイクルを回す

問題解決においては、「計画→実行→検証→改善」のPDCAサイクルが基本です。初期の解決策がうまくいかないことは珍しくありませんが、それを学びとして次の手に繋げることが、最終的な成功につながります。上手くいかないことも考慮しつつ、行動に移して、やり直しを続けることがとても大切になります。この行動こそが、経営者を育てると同時に社内スタッフの成長につながっていくと思います。

 

〇経営者の視座を上げることが重要

全体的な視点から課題を捉えるためには、常に「現場感覚」と「経営視点」の両方を持ち続けることが求められます。そして、その二つを結びつけるのは、経営者自身の柔軟な思考と行動力です。目の前の問題に惑わされず、冷静に全体を見渡して課題解決に取り組む姿勢こそが、長期的な成長を支える基盤をつくっていくと考えてます。とくに中小企業では「経営者が一番の勉強家であり、一番の行動家であり、一番の失敗者そして一番の成長者」である方が、スタッフのモチベーションも上がると思います。

参考にしてみてください(^_-)-☆

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